惑星L

何も知らないこの惑星は……

漫画の世界も楽じゃない

 弱虫ペダルって超有名だけど、読んだことないんですよね。
 で、アマゾンで覗いてみたけど、既刊が50巻を越えていて……アッサリ心折れました。読んどいたほうがいいのかなあ。まぁいいか。

 黒田硫黄さんの漫画が好きで(と言いながら読んでない作品もあるけど)、『茄子』という短編集の「アンダルシアの夏」ももちろん好き。これは昔アニメ映画もありましたね。続編にあたる「スーツケースの渡り鳥」は映画は観ていないけど、『茄子』に入っている漫画は好きな作品です。
 アンダルシアの夏で監督が無線で主人公ペペに「今年は勝ちがない。スポンサー様が手を引きたがっている」と告げ、ペペは「根性ねえなビール屋は、ちくしょう」とこぼす1コマがあるのですが、この「根性ねえな○○は」は汎用性が高くて、ひとりでけっこう使っています。牛乳がもう切れた……根性ねえな。とか。
 あと地味によく使うのが、「あれま」。ペペが写真判定でステージ勝利を収めたあと表彰台からヨロヨロ降りてくるとき、監督から「(落車したエースの)ギルモアは今期だめかも」と告げられ、「あれま」と相づち。ペペとギルモアは仲がよろしくないことがすでに言及されていたり、レースでも連携が取れていなかったり、けど一応チームメイトだしお気の毒さま……という「あれま」。ここ大好き。
 「スーツケースの渡り鳥」では日本での周回コースのレースで、有力選手が周回をまちがえてゴールのつもりでガッツポーズしてしまう(のかな? いま見ると停車してるのが違和感。何考えてるのか分からない選手といった造形なので、なにか別の理由があった?)シーンがありましたが、周回まちがいでゴール! え? ちがうの? は去年のジロで見たような笑
 それから、スプリントに備えてサポートカーからヘルメットが配られるのとか今とはレギュレーションが違うんでしょうね。そこら辺もおもしろい。

 という『茄子』収録の「アンダルシアの夏(前後編)」「スーツケースの渡り鳥」、これが僕が読んだ自転車レース漫画の全てです。ピース。
 あ、こち亀で自転車レースの話が昔あったような? どうだっけ? てか、きっとあるよね。あれだけの冊数だもん。円周率の中にスーパーマリオのプログラムコードが含まれるはずみたいなノリで、きっとあるある。

 ところで『茄子』は重要度の軽重はあれど全篇に野菜の茄子が登場する形式なんですが、ロードバイクが出てくる話は上の2つの他にもう1篇あって、それもかなり好き。