然し乍ら畢竟私はキシリユウム・ヱリイトから逃れ得ないのだつた。晩秋より始めた帳簿はその末葉のアラビツクを赤く枯らした。私は私の無計画を嘲笑いたい心持ちであつたが、いざ嘲笑われてみると心中では寒風が虎落笛を吹き鳴らす許りであつた。てへ。訳)…
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